わたくしがステーキ用の牛肉を買う店は3軒あります。
A 日本でも、というか世界的に超有名店。最近は売れすぎ?なのか通常のステーキ肉は熟成が感じられない。値段はわが家の経済から言えばとっても高い。しかし、ウチから歩いても行ける、メトロだったら片道10分もかからない距離だし、一日中営業しているので、思い立ったら即買える。本格熟成肉はとんでもない値段で、買う気にならない。
あ、日本のグルメ系の方々は絶賛なさっています。
B バスで20分くらいかかる(バス待ちの時間が読めない)、でもバラを買いに出かけるマルシェと、最近お気に入りになったパン屋に近い。店主はそんなに愛想が良くない。
熟成期間が30日と、高級熟成肉より短めだが、A店のフツーのステーキ肉より値段が安い。熟成短め、と言いながら、熟成肉独特の香ばしいナッツのような香りも楽しめるし、ジューシーでおいしい。
C わがやだとメトロで20分乗った後で、さらに徒歩15分ちかくかかる、またはバスを乗り換えて行くと、待ち時間に寄っては45分くらいかかったり。遠い店。
ずっと通っているけど、お店のご主人はとっても親切、ステーキ肉をすき焼きみたいに薄切りも頼めるし、他にも目玉な美味しいモノもある。
肉屋はA店の現在に近い=熟成は感じられないけど、おいしく、たまに霜降りっぽいこともあるのですき焼きで楽しめる。
値段はA店の半分以下!
やはり日本では手に入りにくい熟成肉のステーキを食べなきゃね、とパリに戻ってすぐにB店へ出かけたら、休み…。いつから開くのか、の張り紙もなし。
パン屋に行くたびに足をのばしてみるけれど、閉まってる。
と思ったら、あるひ偶然バスで店の前を通ったら、早朝なのに開いてる~???
なんか、お店に嫌われている気になりました。
この状態で1ヶ月半、そろそろ日本に帰る日も近づいて、ステーキが食べたい。
もう、あきらめてC店に行こうと夫と話しながら、店が開いてる。
なんと1ヶ月もヴァカンスだったそうです。夏ももちろん1ヶ月以上休むし、平日も午前中と夕方だけの営業、日曜日は午前中のみ、月曜は定休。
すごく勤勉なA店、休みの時は前もって(しつこいほど)教えてくれるC店。
でも、食べたいのはほどほどの値段で、熟成肉のステーキなんです。
ギリギリ間に合って、買えた熟成ステーキは、休みの間も熟成室に入っていたらしく、いつものよりしっかりと熟成香が感じられて、おいしかった。ますます、この店の肉に惚れ込む…。
フランス人の好みでは、ステーキにはポンムフリット(細切りのフライドポテト)ですが、ウチは厚めにスライスしてじっくりとオリーブオイルとニンニクでソテーしたジャガイモで。
ここのところ、東京パリを往復している=パリにいる期間が半分になった上に休みの多い肉屋、となれば美味しいステーキは一期一会、状態になりつつあります。
mars 2018
いつものリドヴォーとはじめてのナイフ
パリをしばらく離れるから、どうしてもリドヴォー、レストラン「Le sot l'y laisse」の土井原シェフが作ったのが食べたい夫。
先日のケーキのお礼にわたくしがごちそうすることにしました。
マダムがわたくしのブログを見て下さって「きのう自宅で召し上がったのとかぶりますが…」と言いながら、運んだのは太い白アスパラガスが敷き詰めてある上にのった大ぶりのリドヴォー。少し甘みのあるワインクリームソースとモリーユ茸添え。
夫はにっこにこです。
アスパラガスがちょっと焼き目を付けてあるのが、おいしいく、直焼きかと思ったら、軽く茹でてから焼くのだそう。
リドヴォーのお皿に添えられたナイフが初めて見るものでした。食卓ナイフより大きめサイズの包丁で、きちんと研いであるので切れ味は抜群です。そして、持ち手の木の自然な色合いが美しい。
久留米の伝統的な技で作られた鋼の小包丁だそうでした。
(久留米~最初グルメ???と聞こえちゃったわたくし…)
いつもながらの満足な料理で、片道25駅もメトロに乗るのも、頑張れるこの店の料理ですが、
前菜(とは思えないボリューム感)のフォアグラ大根も、
ありがちな和風味にならず、あくまでフレンチシェフの矜持を感じさせるソース、固めだけど、ラクに切れるギリギリな火の通し方の大根などなど、良かったわ~。
フォアグラ大根が、新鮮だった=目新しかったのはウン十年前なのに、今も変わらず「和フレンチ」で出しているシェフにも見習って欲しい、なんて失礼なことも考えちゃう味でした。
もう少し近かったら、毎週食べたい、そして食べられる価格に抑えられている本当に良いレストランですが、しばらく東京ステイでうかがえないのが残念です。
ごちそうさまでした
桜に間に合わなかったけれど
東京では満開を過ぎて、桜が散り始めたようです。来週帰国予定ですので、少し遅かった。散った花びら、または八重桜を楽しむしかないようですね。
桜の開花に間に合わなかった代わり?に季節の白アスパラガスのピカイチを楽しみました。
普通はサラダオイルのかわりに溶かしバターで作った温かいマヨネーズのようなオランデーズソースを用意したり、するのですが、今日のアスパラガスはソースも不要な極上の味でした。
茹でて、まだ温かいのを食べると、ジューッと甘い汁が口に溢れる感じ。この季節、ならではの味わい。
今日買った店は有名シェフも御用達、の高品質、高価格の店。
キノコも高級品が並んでいます。
白アスパラガスは1キロ20ユーロ弱ですが、値段だけの価値の無い品は置かない店なので、太めのを6本。
わたくしの後ろからのぞき込むようにして値段を見たフランス人男性は「高過ぎる!1キロ12ユーロ標準だろ」と言い捨てて去って行きましたが、標準品とこの店とは違いますから~。
何度も回数を食べるより、ピカイチをたまに食べる方が記憶に残りますもん。
で、6本で12ユーロでした。
わたくしは買ってないのですが、日本でも最近白アスパラガスが出回っているようですね。今回、機会があったら日本産のも食べてみたい気もします。
基本、グリーンアスパラガスが好きな(イタリア人がそうだから、…)わたくしですが、春を感じさせてくれるのはこっちでしょうか。
ジジな夫の甘いお土産
夫が外出して、帰宅。で渡されたのが。わたくしの大好きな店のケーキの箱!
ここのところ、ずっとヴィクトリアンサンドイッチケーキばかり焼いてたので、少々飽きてきた、のはわたくしだけじゃなく、夫も?なんて、探らずに、甘いプレゼントに感謝です。
そう、新しいレシピは短期間に何回か繰り返して作らないと、自分のものにならない。というか、みなさんも新しい挑戦は1回じゃダメですよ。
夫はわたくしの好物を二つちゃんと選んでくれた!のも嬉しいな。
コーヒーとチョコレートの組み合わせが鉄板な「オペラ」と生クリームもカスタードもそして、カリカリの飴も魅力の「サントノーレ」
今日の気分はサントノーレかな、両方を半分ずつ食べるかな、迷います。
この店は以前住んでいたアパートの近くで、ちょっとスノッブなお客さんがお茶したり、ランチや日曜日のブランチを楽しんでいます。
ケーキは斬新さは無いけれど、その上品な客層に合わせてクラシックだけど素材が良いので、飽きません。
新しく評判になるパティスリーは最初は珍しいけれど、結局、この店のお菓子みたいな安心感を求めるのはわたくしも年齢を重ね、パリ生活も長くなったせいかしら…。
そう、二十数年も一緒に暮らしている夫と同じ。と、ひさしぶりにのろけてみました。
お勘定から、大幅値引き、な韓国料理
ここのところ、日曜日も午前中はデパート、スーパーマーケットが開店しているので、ずいぶん便利になったと思います。とはいえ、レストランに関してはほとんどの店が日、月曜日が休みなのが相変わらず。
先日も日曜日!ということでインド街のカレーライス、に挑戦しました、今回は日曜営業の韓国料理店へ。
夫の年若い友人が久しぶりにご飯食べましょう、ということになり急だったので、わが家にお招き、には食材が無かったのです。来週からしばらく東京ステイなので、冷蔵庫の中身も少しずつ減らしているところなの。
彼は彼で、やはりアメリカとパリの往復生活で、どうしてもすれ違いがち、せっかくだから店を選べなくても、楽しくおしゃべりしてご飯食べたい。
日曜営業!をキーワードに探したこの店、プルコギも他の料理も値段からは信じられないボリューム。
プルコギ、この写真が1人前で、小皿料理も数種類
肉は赤身で多分冷凍、だけど、まあまあ及第かな。3人で2人分食べました
その他の料理もボリュームたっぷり。
あ、写真撮るの忘れた、烏賊のコチュジャン炒め、も食べたの~。
どの料理も大盛りで「残ったら、お持ち帰りできるかしら」と思ったほどでしたが、フランス人の好みに合わせたのか(実際のお客はほとんどが韓国人なのに…)辛み控えめで、物足りなかったら、粉唐辛子、コチュジャンで調整してね、の薄味だから、完食。
韓国焼酎、ビール(焼酎を割るとバクダンと呼ぶそう。友人は韓国人の同僚が多いからよく知ってます)、ワインもフルボトルで頼んで、お腹いっぱい食べて飲んで。
メニューを眺めた感じで、そう高くは無いと思ったお勘定は3人で107ユーロでした。円とユーロの換算しないで、実際の感覚から言うと、1万700円かな。
友人が「僕は沢山食べて、飲んだから」と50ユーロ出してくれました。
で、夫が財布をごそごそしながら、まず50ユーロ、残りの7ユーロを小銭入れから、とモソモソしてたら、いきなり店のご主人(らしい)が「50ユーロでOK」と値引き!
レストランで、顔なじみの場合、コーヒーや食後のお酒をごちそうになることはあっても、値引きしてもらうのは初めてです。しかも、常連でもなく、初めて訪れたというのに。そして、どう見てもお金持ち風ではない3人組なのに。
日曜営業(月曜のランチのみ休みだそう)、とにかく大盛り、お店のサービスもてんやわんや的少人数だけど笑顔、味はまあまあの韓国料理店。
また是非食べたい。ほどじゃないけど、きっと行くと思います。
紅茶が美味しい ヴィクトリアンサンドイッチケーキ
はい、イギリス土産の小麦粉、ラズベリージャムを使用、バターと砂糖はフランス製、日本人のババちゃんが焼いたヴィクトリアンサンドイッチケーキです。
ジャムを挟んで2時間ほど置いてから切りましょう、なのに即食べたくてカットしたら、ジャムが流れ出した~。
種なしのラズベリージャムはこんな感じで、種なしのゼリー状のものとは全く違います。さすが、イギリス人なら誰でも知ってる、食べてる、作ってる(多分)超定番ケーキに欠かせない、ということで塗りやすいテクスチャーです。
ケーキ作りをする方なら、みなさんご存じですが、パウンドケーキの仕上げに杏ジャムを塗ったりするとき、一度少し温めたり、裏ごししたり、塗りやすくしますが、その必要はまったくありません。
ベラーと塗って生地で挟むだけ。
そして、ロンドンから届いた小麦粉の使用感は、やはり少しがっちりしていました。フランスの中力粉みたいな粉(日本とは粉の分類基準がまったく違うので、中力粉そのものではないですが、)で焼いたときより少し膨らみが少なめ。食感はどっしりというよりはさっくりかなぁ。
オーガニックの小麦粉だったので、焼く前の生地の色は灰色っぽくて…。
というのが先日アップしたヴィクトリアンサンドイッチケーキの結論、なんですが、春めいたパリで紅茶を味わうには最高の相手、であることは間違いなし。
本当はスコーン、きゅうりのサンドイッチと一緒に例の算段重ねの皿に盛りたいところですが、当然わが家にはそんな皿はないし、おやつに三種全部食べたら大変ですもん。
夫とゆっくり散歩して帰宅、のども渇いたし、ちょっと甘い物が食べたくなります。
普段甘いデザートは食べない夫も、このシンプルさなら大丈夫。
老夫婦の甘い時間を作ってくれる、お菓子、そして材料をロンドンから盛ってきて下さったM子さんに感謝。
前菜大盛り のビストロ
もう少しで、しばらくパリを離れる、と思うと、こちらの食材でご飯作る&ビストロの気軽なフレンチも思い切り食べておかねば、の気合いが入ります。
で、近所のビストロでも、普段はメイン一皿だけで、ワインを飲み、なぜか凝ってないのに意外においしいタルト(アイスクリーム付きだったり、生クリームたっぷり)を食べて満腹、満足なのに、前菜まで頼んでしまい…
盛り付けがヒドイ、ひど過ぎるのは、持ってきてくれたオニイサン(この人、すごく気が利く、親切、お気に入りだけど)が、途中で入ってきたお客さんをよけようとした、ためですが。
いわゆるウフマヨ(ゆで卵にマヨネーズ、のシンプル定番前菜。次回のアトリエでも皆さんにマヨネーズを手作りして頂き、ウフマヨ挑戦)のヴァリエでツナマヨっぽいの。
一人前でゆで卵1個半プラス上にミモザだから、2個分ですが、マヨたっぷり(下に敷いてあるのが写真では見えないだけ)で、大盛り。
そして、こちらはスモークした鱈の薄切り、ブリオッシュのトースト、にフレッシュチーズ(クリームチーズとヨーグルトを合わせた感じ)がたっぷり~。
どちらの前菜を食べるにもワインが2杯必要なボリュームです。盛り付け悪いけど、味はなかなか良くて、満足ではありましたが、すでに注文済みのメインを食べきるのが大変。
気軽なビストロでは、前菜、メインの両方を注文する必要はないのが気軽でイイです。といっつも言っていますが、ものすごく沢山食べるはずのわたくしでももてあます=日本人の普通の胃袋なみなさま、ビストロごはんには、お腹を十分に空かせていくよう、ご注意くださいませ。
で、近所のビストロでも、普段はメイン一皿だけで、ワインを飲み、なぜか凝ってないのに意外においしいタルト(アイスクリーム付きだったり、生クリームたっぷり)を食べて満腹、満足なのに、前菜まで頼んでしまい…
盛り付けがヒドイ、ひど過ぎるのは、持ってきてくれたオニイサン(この人、すごく気が利く、親切、お気に入りだけど)が、途中で入ってきたお客さんをよけようとした、ためですが。
いわゆるウフマヨ(ゆで卵にマヨネーズ、のシンプル定番前菜。次回のアトリエでも皆さんにマヨネーズを手作りして頂き、ウフマヨ挑戦)のヴァリエでツナマヨっぽいの。
一人前でゆで卵1個半プラス上にミモザだから、2個分ですが、マヨたっぷり(下に敷いてあるのが写真では見えないだけ)で、大盛り。
そして、こちらはスモークした鱈の薄切り、ブリオッシュのトースト、にフレッシュチーズ(クリームチーズとヨーグルトを合わせた感じ)がたっぷり~。
どちらの前菜を食べるにもワインが2杯必要なボリュームです。盛り付け悪いけど、味はなかなか良くて、満足ではありましたが、すでに注文済みのメインを食べきるのが大変。
気軽なビストロでは、前菜、メインの両方を注文する必要はないのが気軽でイイです。といっつも言っていますが、ものすごく沢山食べるはずのわたくしでももてあます=日本人の普通の胃袋なみなさま、ビストロごはんには、お腹を十分に空かせていくよう、ご注意くださいませ。
りんごパンとヴィクトリアケーキ
ほぼ毎回、パリから東京に帰るときは手作りジャムを持参します。
東京では和食が多い、といっても朝ご飯はやはりカフェオレとパン。
自宅駅の近くにかなりおいしいパン屋があるので助かっていますが、そこでバゲットやクロワッサン、夫が好きな塩パン(クロワッサンを少し細長くしたような形のパン)、を買って、やはりパリから持ってきたバターと手作りジャム。
和式のごはんと味噌汁も美味しいと思いますが、第一食では無い感じ、が夫婦の共通項なのです。
今回はパリ近郊でとれたリンゴジャムにタヒチさんの香り高いバニラスティックを加えました。
リンゴジャムはパンと一緒に食べると、子供の頃、クリームパン、ジャムパン、チョココルネより断然好きだった
リンゴのパンを思い出して、懐かしさがこみ上げます。おそらく新宿の中村屋?と記憶しているのですが、パン生地の切れ目からリンゴがちょこっとのぞいているのが、たまらなく可愛くてね。
新宿の中村屋はカレーがとても有名だけれど、わたくしは子供の頃から外出の昼ご飯で食べた、ナポリタンという名の揚げた幅広中華麺をトマトスープで煮込んだもの、やミートパイ、そしてリンゴパンの記憶だけ。
当時、子供は辛いモノは食べさせてもらえなかった。
ジャムと言えば、ラズベリージャムも大好き!なのだけれど、どうも大量に入っている種の歯触りがあり過ぎ、が気になります。かといってゼリー状なのは、なんだかフルーツ感が減少しすぎ。
このラズベリージャム、女王様の名前がついてる割にシンプルなイギリスのティータイムケーキ「ヴィクトリアンサンドイッチケーキ」にも欠かせない。
独特のバターたっぷりのリッチなスポンジケーキにジャムを挟んだだけ、ですのでジャムの役割は大きいのです。
わたくしのヴィクトリアンスポンジは、知人のご主人であるイギリス人の「お墨付き」でエッヘン!なのですが、やはりもっと本場風に作るには種なしのラズベリージャムが必要らしいです。
とうわけで、彼女がイギリスのお土産に持ってきてくれまして。
さっそく本格な味で作れるぞ~。
さらに、もっとイギリス風の味にするために、小麦粉まで!
ヴィクトリアンスポンジは、「ノア流」で合格しましたが、スコーンはこの粉を使わないと、独特のざっくり感が出ないとのこと。う~む、なるほど。
とはいえ、東京でもパリでも、そうそうイギリスの小麦粉が入手できるはずも無く…。
しばらくは、小麦粉その他の配合を試行錯誤、になりそうです。
ストに備えて体力作り?
結局週末は小雨から雪へ、のパリでした。交通に影響が出るほどでは無いけれど、出かける気になりにくく、土曜日に一緒に食事したカップルも雪と寒さで、気の毒でした。
雪が終わったけれど、まだ寒いパリ。そうはいっても、今週木曜日から、かなりの長期間、鉄道のストが予告されています。3日スト、2日休んで、また3日スト、みたいに3ヶ月間のスト情報も新聞に載せられて、通勤などでは大変な思いをしそう。
その前に、先週終わらなかった銀行の用事を済ませねば。
で、終わると、やっぱり都心で12時、先週と同じカフェで昼ご飯です。
今日のおすすめ、は仔牛レバーのソテー。
春先は肝臓が弱る、とされている季節ですから、弱いところを食べて補強?
日本では仔牛の肉も買えない、レバーはまず不可能な「大好物素材」ですので、もちろん注文しました。
これまた、日本でべは食べられなくなっちゃった大好物に牛レバーの刺身、があります。塩とごま油、におろしニンニクがたまらないのよね。
この店のレバーソテーも生ニンニクとパセリの刻んだものがたっぷりと添えられています。
夫と一緒に暮らしている=自分だけ生ニンニクなんて食べたら人間関係にヒビが入るかも、なので、ほ~んのちょっぴりしか使いませんした。
ふと、まわりを見回すと、ほぼ全員がレバーソテーを注文しているらしく、サービスのオバチャンが運んでいるのはレバーばっかり。生ニンニクとこんがりレバーの香りが店中に広がっています。
隣の席には中年より上(多分わたくしと同世代。老人と言いたくない!)の男性二人がやっぱりレバー。
しかもニンニクをレバーの表面にしっかりと広げて…。この食べ方が正解です!
あんまり、じっと見ていたら、「日本人?僕は来月日本に旅行に行くんだ」などなど話しかけられちゃいました。
春先は肝臓が、以前にしばらくはメトロも間引き運転などで、混雑しそう。みんな、レバーでしっかり体力つけている、パリジャンでした(と、想像)
今年は冬が長いパリ の楽しみ
それほど大雪、ではないですが、おとといからパリは小雨、から雪の繰り返し。今朝も起きて窓から外を眺めるとこんな風。
大まかに言えば、パリの方が季節の進み方が少し早くて3月はすっかり春!なはずなんですけどね。
年末から2月の初めまで東京ステイでしたので、パリの冬が短い、と思っていたら意外な展開になりました
近所の公園の桜もせっかく咲いたのに、幹には雪が薄くつもって、これはこれで美しいけれど、かわいそう。
ただ、わたくしの持論として「北国は冬の、南の国は夏の味覚がおいしい」=パリは日本から言うとずいぶん北にあるので、素材はともかく料理、は寒い季節の方が美味しい。
料理?とは言えない、殻を開けるだけ、の牡蠣も冬の味。例年なら3月はシーズンが終わりだな、と名残惜しい気持ちで食べるのだけど、気温も低い、雪も降っている今年は旬が長い感じ。
牡蠣の生産者のオジサンも気温が上がらなければ4月の半ばまで売りに来る、と言ってます。
東京も同じですが、雪に弱い大都会パリ、でもわたくしにとっては冬の味覚を堪能できてありがたいわ